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鞄類の持ち込み方 トラブルを起こしやすい荷物
基礎編では「お荷物がなぜ不快」かを心理的要因と物理的要因について説明した。
ここではトラブルを起こしやすい荷物について説明する。
通勤士はトラブルを起こしやすい荷物を持つことなくスマートな乗車を心がけるべきであるが、そのような荷物を持ち込まなくてはならない状況が発生した場合に備え、その知識を身につけておくべきである。
トラブルを起こしやすい荷物の上位5つについてそれぞれ解説する。
1位 リュック、ナップザック
これらは移動する人間が最も効率よく作業できるよう作られたバッグであり、通常の使用において便利さで敵う物は無い。
しかし電車通勤に使用した場合、様々な問題が発生する。
・背負ったままの乗車は絶対禁止
個人のパーソナルスペースを多く取ることによる不快感を周囲に与えてしまう。
また上半身を動かすことで背負った荷物が他者に当たってしまう。
ドア脇のスタンドポジションでは背負う荷物の邪魔さ加減はMAXとなる。出入り口に背を向ければ乗降の邪魔となり、シート側に背を向ければ着席している乗客の頭を押しのけてしまう。
当人に被害が発生する事もある。背中側の荷物は目の届かない状況に置かれ、中の物を盗まれる事例や、バックに付いているベルト類を手すりに連結されるなどしておおいに笑える状況に陥れられる。
リュック、ナップザック等背負う荷物は、乗車時に体の前側に抱えることが正しい利用法である。
2位 キャスター付きバッグ
参照( 手荷物・キャスター付きバッグのトラブル )
3位 アタッシュケース
都内へ通うビジネスマンであれば仕事できるアピールのために一度はアタッシュケース(スーツケース)を持ちたいと考えたことがあることと思う。
アタッシュケース全般に言える特徴として「堅い」ことが筆頭に挙げられ、この手の手荷物のメリットとデメリットを有している。
デメリットについて説明しよう。
アタッシュケースは満員電車内で固定された手すり等に押しつけられる苦痛と同じ効果を移動しながら発生させてしまう。
体の側面や体の前にあれば他の乗客に三角木馬拷問を背中や鳩尾に加えるのと同じ効果を発生させる。
頭上であれば他人に押しつける心配は軽減されるものの、周りの乗客はいつその角が自分に当たらないかとヒヤヒヤさせることになる。
満員電車ではなんとしてでも網棚に載せること。
4位 スポーツバッグ
テニス部、バレー部、バスケット部、サッカー部、野球部が持つバッグを指す。
満員電車ではアタッシュケースほどの苦痛を他の乗客に与えることはないが、持ち主X2.3倍の空間を占有するため平均許容パーソナルスペースの1.3倍を大幅に超える。
とはいえ法律上の手荷物として許される範囲であるため注意も出来ず、車内の空気が悪化する。
特に昨今のマナー悪化の一つ、出入り口付近での床置きに注意が必要だ。置く場所に困っての事と理解は出来るが乗降時には荷物を持って毎回車両から出る事が望ましい。
5位 限界まで膨らんだビジネスバッグ
スポーツバックより若干小さい割に事故が発生しやすいものがこの限界まで荷物が詰め込まれたビジネス鞄である。
学生と違い社会人は重いビジネスバッグを床置きはしない。大抵網棚に載せるが、その際いつものバッグと重量バランスが違うためか載せるときに落とす、下ろすときに落とす、網棚上で電車の揺れにより落ちるといった落下事故がとても多い。
命に関わる事故が発生してからでは遅い。網棚に載せる場合は荷物のバランスを考え、設置時にじっくりと時間を取りたい。
その他持ち込むときに注意すべき荷物には、弓道部の弓、ゴルフセット、生花、コミケ戦利品を詰めた萌え紙バッグなどがある。
各荷物の占める空間量、形状が他の乗客にどのような影響を与えるか常々考えるべきである。
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